TAIU治療

当院では腰痛や肩こり、神経痛、捻挫や打撲といった運動器疾患から、胃潰瘍、喘息、アトピー、脳梗塞、膠原病、自律神経失調症などの内臓・精神疾患とういう、あらゆる疾患を対象に治療を行っています。

治療に使うのは細くて柔らかい「はり」とゴマ粒ほどの「お灸」、そして人間が本来持つ「自己治癒力」です。当院では患者さんの症状や刺激への過敏さを見ながら、一人一人に合わせて治療を行いますので、「はり」や「お灸」が初めてでも安心して受けて頂けます。

TAIU治療は

身体の大本3箇所を治療します。

①臍下丹田

生命力(消化吸収力)の宿る所で、植物では根に当たります。主役は腸内細菌と腸管免疫細胞、及びそれらをコントロールする副腎皮質ホルモン(志室穴)です。ストレスの影響を受けると志室穴がこり、副腎皮質ホルモンの分泌が悪くなり、丹田の力が弱くなると免疫力が低下し各種アレルギー疾患や免疫疾患、腹部内臓疾患を引き起こします。

TAIU治療ではここを一番に重視します。

 

アトピー、蕁麻疹、乾癬、リウマチ、喘息、ヘルペス、胃腸虚弱、逆流性食道炎、胆嚢・肝臓疾患、腎臓疾患、婦人科疾患、生理不順、更年期障害、甲状腺疾患、全身疲労、下肢や腹部の冷え


②腰椎・仙椎

ヒトの運動機能上最も負担のかかる所で、ここからは下肢に行く神経と下腹部臓器に行く神経が出ており、腰椎仙椎の歪みはこの部の病の大元の原因になります。

 

腰痛、腰椎椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、坐骨神経痛、股関節痛、鼠径ヘルニア、膝関節痛、足首痛、頻尿や尿もれ、膀胱炎、痔、子宮筋腫


③頚椎・肩

不安や緊張などで交感神経が高ぶるとまず凝ってくる所です。この部は気管支、肺、心臓に行く自律神経と腕に行く神経、更には顔と頭に行く血管が通る所です。首肩こりがが続くと脳の循環が悪くなり、頭頂部の百会穴(全身の経脈が買いする所)がぶよぶよして来ます。百会穴の灸は精神安定、脳卒中、認知症予防に効果大です。

 

頭痛、肩こり、頚椎症、寝違え、風邪や喘息、不整脈、眼精疲労や眼圧上昇等の眼の病、耳鳴りメニエール病など耳の病、副鼻腔炎、顎関節症や非歯源性歯痛、三叉神経痛や顔面麻痺、円形脱毛症、精神疾患


専門的治療

喘息・アトピー

喘息やアトピーは東洋医学では自然治癒力の大幅な減退が原因とみています。

この自然治癒力の源は臍下丹田にありツボでは背中にある志室に当たります。

これら疾患に共通するのは志室の長年にわたる強いこりです。志室は西洋医学でいう副腎皮質(体内ステロイドを分泌している)の診断点かつ治療穴です。時間はかかりますが志室のコリの減少とともに確実にこれら疾患は好転して行きます。

顎関節症・頭痛

顎関節症・頭痛は主に首肩を中心とした上半身の過緊張が原因であり、この過緊張を適切に治療することが大切です。

当院では顎関節症・頭痛の原因となっている過緊張を起こしている部位を特定して治療を行なっていきます。

顎関節症・頭痛への鍼灸治療は大学附属病院で勉強してきた専門性の高い治療を提供致します。

<お灸の話し>

お灸の歴史

 お灸に関する一番古い資料は中国の前漢初期(紀元前180年頃)の長沙王(ちょうさおう)の宰相の墓から出土した

「足臂十一脈灸経」と「陰陽十一脈灸経」で、ほぼこの頃には現在使われている経絡経穴のほとんどが解明されていました。

日本には紀元後500年頃、仏教の伝来と共に伝わり、初めは宮廷の医術でしたが、お灸はヨモギが原料なので民間でも作られ

各地で「胃の六つ灸」とか「脚気八処の灸」「中風八穴」「弘法様の灸」「面ちょうの灸」とか呼ばれ普及しました。

兼好法師や豊臣秀吉、松尾芭蕉はお灸の愛好家でした。

お灸の効能

 お灸や鍼は身体に微細な外傷を負わせ、それを治そうとする自然治癒力を高めて(白血球や免疫細胞の増大・神経系やホルモン系の賦活)、病を治そうとするものです。

特にお灸はヤケドという複雑な外傷ですので、ヤケドが治る間自然治癒力が働きます。

戦前のように予防接種や抗生物質がない時代には1円玉くらいのお灸を据えて、しかも膿(白血球の死骸)が出続けるような膏薬まで貼ったものです。

 最近、抗生物質の乱用で薬の効かない多剤耐性菌が問題になっていますが、お灸の抗菌免疫作用がもっと見直されて良いでしょう。戦後の日本の鍼灸界を背負った先達には結核をお灸で治した人が多かったです。

 お灸の「灸」の字は久しい病(慢性病)に「火」を持って治すという意味があります。

日本のお灸の特徴

 お灸の原料は艾(もぐさ)と言いヨモギの葉の裏にある綿毛を集めたものです。艾のように一気に燃えずじわじわと燃える物質はそうはありません。特に日本のヨモギは気候風土の関係で繊細に育つため、不純物の少ない薄黄色の細かいものです。(1kgのヨモギから20g程しか取れない)。

それ故「太兪の灸」のような細いお灸が可能になります。中国産やベトナム産は不純物がおおく燃焼温度が高いため大きく作って温灸に利用されます。

<経絡・経穴とは>

経絡や経穴は神経や血管のような解剖学的な存在ではなく、生理的な反応系といったものです。

人体は一個の卵子が増殖したものですから、各部位はいつも相互にまた全体と生理的に関連しあっています。その中で関連性に共通性があるものを経絡としてまとめ、更にその中の生理的反応の強い点を経穴としていますが、本来は全身が経絡であり、経穴なのです。

古代中国人は人体を小宇宙に見立て、1年12ヶ月に応じて経絡を12本とし、また1年365日に応じて経穴を360あまりに整理しました。

*受診上の諸注意

1, 患者着をご用意してありますのでご利用ください。

 なお患者さんご自身でご用意いただいても構いません。

2, 治療中刺激が強すぎたり、反対に弱く感じるときは治療家にお伝え下さい。

3, 治療後4〜5時間はなるべく飲酒、入浴は避け、また睡眠は十分にお取りください。

4, 治療日の晩や翌日に体がだるくなったり、痛みが増したり、吐き気や下痢、下血などを

 もよおすことがたまにありますが、これは治療による生体反応であって病気では

 ありませんから経過をみてください。多くはその後体がすっきりしてくるものですが

 もし反応がひどくて長く続く様でしたらご連絡ください。

5, 感染症予防のため、使用する鍼は一人毎に廃棄処分しておりますのでご安心下さい